ロモグラフィー ダイアナF+


DianaF+
フラッシュユニットを搭載した堂々とした姿。

☆ジャンク度☆
そもそもジャンクでない個体はあるのか?
撮影可能


DianaF+ DianaF+
 レンズキャップのロゴが嬉しい。

DianaF+ DianaF+
 一種のゾーンフォーカス式のレンズ。
 シャッター速度は単速とバルブのみ。

DianaF+ DianaF+
 堂々たるロモグラフィーのロゴ入りフラッシュユニット。

DianaF+ DianaF+
 ホットシューユニットは更にソケット式に別体になっている。

DianaF+ DianaF+
 ボディを上面から見る。
 やはりフラッシュユニットの存在はデカい。

DianaF+ DianaF+
 プレーンな状態の「ダイアナF+」。

DianaF+ DianaF+
 リーフシャッターなのでチャージは不要。
 「Pパンフォーカス」も含めると4種類の絞りが設定可能。

DianaF+ DianaF+
 ファインダーはほぼ素通し。
 最も気を使うのは赤窓式の巻き上げである。

DianaF+ DianaF+
 120判フィルムを使用。
 4x4マスクを使用すると16枚撮りが可能。

DianaF+ DianaF+
 裏蓋は全体が外れるタイプ。

DianaF+
 底部のロックレバーは「ホルガ」よりもあてになる。

DianaF+ DianaF+
 ロモグラフィーが主張する。

DianaF+ DianaF+
 「ダイアナ」の原型機(デボネア)と並べてみる。

DianaF+ DianaF+
 一番異なるのはレンズ・鏡筒まわり。

 かつてトイカメラブームが存在した。トイデジカメではなくフィルムのトイカメラである。その火付け役はロモ、つまりレニングラード光学器械合同の「LC−A」である。これがコシナの「CX−2」のデットコピーなのは有名な話だ。これが、ロモグラフィーのファミリーとして中判だと「ホルガ」となり、共に有名となったのが「ダイアナ」である。双方とも、そもそものオリジナルは120判フィルムを使う簡易カメラだったのだが「ダイアナミニ」とか「ベビーホルガ」とかライカ判フィルムや110判フィルムを使うブランドになってしまった。もっとも、「ホルガ」がそうであったように本カメラもオリジナルの「ダイアナ」をベースとして進化発展(?)している。名前も「ダイアナ+」になり、フラッシュとセットになった本カメラは「ダイアナF+」なのだ。拙僧はオリジナルの「ダイアナ」と名前違いの「デボネア」を持っているが、それなりに酷い代物である。オリジナルは生い立ちからして「写るスーベニールか(昭和の)小学生芽生えカメラ」と言った代物で、そういう意味ではミゼット判カメラや廉価クラスのボルタ判に近いカメラだ。

                ☆           ☆

 「ダイアナ」に関する伝説は他のコンテンツで詳しいので、拙僧は簡単にしたい。多くで言われているのは60年代の香港は九龍の工場で生産を開始したらしい。これはちょっと出来過ぎた話だ。さしづめベータ星域のハズレにある惑星連邦の飛び地といった感じだな。そもそもは外貨稼ぎの為にスーベニールやノベルティグッズとして登場し、北米のメーカーがこぞって買ったようだ。そのうち、儲かると思った香港人が多くの模倣品を乱造したらしい。そもそもの生い立ちからして、どれが正規品でどれが模倣品かさっぱり分からない。我が国の「アニー」や「ホビー16」と同様の次第だろう。70年代にもなると我が国、つまり日本製の安カメラが遥かに使い物になったし、トイカメラ(簡易カメラ)もライカ判が普通になって消えて行ったようだ。それを21世紀近くにもなって、ロモグラフィーが発掘したのはご存じのとおりである。流行としては「ホルガ」が先で「ダイアナ+」が後だったが、「ホルガ」の登場は70年代の大陸とされているので、実際の登場は「ダイアナ」の方が先だったのだ。生い立ちも「ホルガ」の方が真面目にカメラとしてデザインした形跡があるが、どっちもどっちという感じかな。
 事実上、絞りの変更ができない「ホルガ」に対し「ダイアナ」はオリジナルの頃から3種類の絞りが選べたのがアドバンテージである。ものの資料には開放からF3.5、F5.6、F8の3種類と書いてあるが、実際にはF8、F11、F16と言ったところだろう。シャッターは1/60の単速というが、もう少し速い気がする。体感的に1/100くらい。もっとも、「ダイアナF+」に至っても、歩留まりはジョークのレベルだそうだから、シャッター速度の個体差は大いにありうる。勿論、フォーカシングやレンズの取り付け精度などは神のみぞ知るだ。そこが、本カメラの魅力なのだから仕方がないな。
 オリジナルの「ダイアナ」(デボネア)は120判フィルムを使いながらも、実際に絵が写るのは4x4のベスト判程度だった。これを「16枚撮りだから」とするコンテンツもあるのだが、そんなユーザーフレンドリーな理由ではないな。もしかしたら、拙僧の「デボネア」が「ダイアナ」の模倣品でイチイチオリジナルと違うのかもしれないけど。恐らく、レンズの実用的なイメージサークルの都合上だろう。それが「ダイアナF+」では、かなりマシになっている。Wikiでは5.2x5.2(cm)だそうだ。これもフォーカス位置や絞り値によってイメージサークルは怪しくなる。そういうのが味わいのカメラなので仕方がなないな。ご丁寧に4x4マスクが存在して、本当に16枚撮りが出来るようにもなった。
 オリジナルの「ダイアナ」と「ダイアナ+」では鏡筒周りのデザインが随分違うのだが、なんとレンズ交換ができるらしい。しかも、広角から望遠、フィッシュアイやピンホールレンズまで8種類くらいの交換レンズがあったらしいからビックリだ。ちなみに本カメラは「ダイアナF+」だから専用フラッシュユニット(スピードライト)が脱着できる。オリジナルの「ダイアナ」にフラッシュバルブユニット)が存在したのかはよくわからない。拙僧は一度もフラッシュを使うことも無く友人の贈与した。

                ☆           ☆

 案外、長いコンテンツになったが、「ダイアナ」や「ホルガ」については熱いユニットが残っているので、興味のある方は参照していただきたい。フィルムのトイカメラビームというか、露骨に云うとロモブームは拙僧のようなへそ曲がりからすると好ましく思えなかった。しかし、一定のフィルム消費量を形成し、そのインフラ寿命を延ばしたのも事実だろう。現在でもミラーレス一眼の「アートモード」などを楽しんでいる連中がフィルムに関心を持つのだが「高くて使えない(チェレンジできない)」のが実情である。
 拙僧だって自家現像が出来なければフィルム趣味は今よりも遥かに苦しい筈だ。そういう意味でもロモグラフィーの方々は良き隣人であった。

 では、撮影結果(モノクロ編)をご覧頂きたい。

(了:2014/9/23)

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