ベビーパール ヘキサ― Ser.2 50mmF3.8改について


Hexer50mmF38
やっつけ仕事がダサカッコよく廉価機のistDLに合う

☆ジャンク度☆
絞り機構欠
時折コントラスト堕ちる(フード必須?)
撮影可能


Hexer50mmF38 Hexer50mmF38
 惜しいのが絞り機構を壊してしまったことだ。
 初めからレンズを外すつもりだったら、シャッターも弄らなかったのだが。

Hexer50mmF38 Hexer50mmF38
これが本来のベビーパール。
120判フィルムを使う普通のフォールディングカメラに比べて、こんなに小さい。

 ベスト判フィルムに興味を持ったのは割と最近で2年くらい前だ。いや、本当に興味を持ったのはフィルムではなく、カメラの方だ。最初に確保したのはハポマチック(HAPOMATIC)4/4である。こいつは意外と写るので感心したが、基本的にはボックスカメラだし、ボディマスも小型のベスト判フィルムを生かしたとは思えない程に大きい。なので、充実感は今一歩だった。欲しいのはローライ44とは言わないまでも、プリモフレックスJrやヤシカフレックス44だが、ちょっとイイ値段がするので、拙僧の二級師団には届かない。ようやく手が届くのがベビーパールくらいだったということなのである。届いたブツはコンディションはそれほど悪くなかったのだが、ちょっとレンズにカビがあったかで分解を始めてしまった。ご想像の通りシャッターを破壊して完全ジャンクになってしまったのである。ついでに絞り機構も壊してしまった。割とプリミティブな目測蛇腹カメラだと前玉と後玉をちょっと外して清掃ができるのだけど、目論見が外れたのだ。
                       ☆              ☆
 それで完全ジャンクになったボディは老後の楽しみ箱に放り込んだのだ。その後、我慢できるほどのカビ具合のベビーパールを手に入れたり、ベビーイコンタやドリー(ツエルト)を手に入れたりして無かったことにしていた。しかし、ふとレンズだけ取り外して一眼レフカメラに使えないかと思ったのだ。拙僧はレースで本気で速く走るよりは、転倒の痛みを擬人化した単車と共に分け合いたい病気なので、ネットオークションや東京近郊の中古カメラ屋のジャンクコーナーで見かける無残にレンズだけ取り外した蛇腹カメラは目に痛かった。しかし、多分というか絶対、シャッターを拙僧の手で復活することは不可能だし、レンズだけでも生かせればと思い直したのだ。
 大抵のプリミティブな目測蛇腹カメラなら、レンズユニットを外すにはレンズボード裏側のカシメリングを外せばよい。しかし、そこは天下のコニカ、いや前身の六櫻社である。ちょっと面倒なカシメ方になっている。詳しく説明する能力が無いので割愛するが、拙僧が出来るのだから大した作業ではない。ただ、本カメラはユニットのあちらこちらが嵌め殺しになっていて、安易に分解が出来ないのである。その方が組み付け精度が保てるのかもしれないな。無論、シャッターや絞りのような壊れやすい部品は修理が可能になっている。例えば、折り畳み式のファインダーを外そうと思ってもリベットで止めてあるので、できないのである。注意しなければならないのは、兎に角、絞り羽をバラバラにしてしまうようなミスをしないことだ。
 当初はキヤノンEOS用ボディキャップを流用しようと思ったのだが、バックフォーカスを合わせようとすると、凄まじくボディキャップを削って薄くしなければならないので挫折した。それで思い出したのが、知人に貰ったカビだらけのペンタックス45〜125mmF4のズームレンズである。これはこれで分解清掃に挫折したのだが、45〜125mmF4は既にカビが生えていない(ように見える)個体を確保していたので余剰となっていた。このマウント部を頂くのである。取り外したレンズユニットとマウント部の接着は100円ショップの両面テープである。そのまま張り付けたのではオーバーインフ、つまりレンズが引っ込みすぎだったのだが、レンズリア部のリングパネルを外し、前後逆さにつけてスペーサーにしたら、偶然にも丁度良いくらいの厚さになって無限遠から1m位までフォーカスが合うようになった。ちょっとオーバーインフになるのだが、そこは一眼レフカメラなので目で確認すればよい。問題は絞りが壊れているので常に開放で撮らなければなのだが、本レンズは開放値がF3.8と明るくないので、まずはそのまま使ってみることにした。あまりにも開放の描写がイマイチなら、F5.6くらいの穴を空けた段ボールでも後玉の直後に張り付けるつもりである。
                       ☆              ☆
 早速、ペンタックス*istDLにつけてみた。拙僧の方面軍では唯一のKマウントのデジタル一眼レフボディである。流石にちょっとピントの山は掴み辛いが、*istDLにはオプションでSマウント(プラクチカマウント)のレンズでもFI(フォーカスインディケーター)が使えるモードを用意している。これはそこそこあてになるものだ。こういう細かい気配りがペンタックスらしい質実さを感じて良い物である。ちなみに、*istDLでプラクチカマウントのレンズを使う場合は、オプションの「絞りリングの使用」を「許可(2)」にする必要がある。

   では、撮影結果(近所散歩編)を見て頂きたい。

(了:2012/4/26)

ちょい古カメラの紹介へ戻る
「意してプラカメ拾う者なし」へ戻る